平成26年7月句会の秀句
「便り」
かしこから匂い立つのは女の炎 文子
氷点をゆっくり溶かす母の文 金次
故郷は便り途絶えた萱の海 悟郎
「込める」
読み終えた胸に蛍を抱き寄せる 貞子
やり込めた弱者はきっと牙を?く 八洲雄
思い込み捨てれば道が見えてくる 由美子
「励ます」
励ました数だけ僕に湧く勇気 時任敏子
励ましの言葉虚飾の影がない 剛史
Z旗に鼓舞され散った特攻機 真澄
「ポーズ」
最後まで姿勢貫く靴の紐 豊子
悲しみのポーズで銃が置いてある ヒロ子
野に生きてポーズは要らぬ風景画 照美
「そこそこ」
火の性で想定内は嫌い抜く 文子
そこそこの野心を秘めた土踏まず 和喜子
そこそこの夢は陽炎方丈記
「雑詠」
忘却の淵に沈めた深い傷 剛史
たましいの底まで照らす望の月 貞子
月光にはほころぶ恋の病み袋 天鬼

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