平成26年8月句会の秀句
「バラバラ」
緑陰の午睡を襲う俄雨 一荘
送り火を焚いて呪縛の縄を解く 伸枝
散骨へ意志高らかに宇宙葬 金次
「田舎」
一枚の無明はがしていく故郷 文子
風光明媚老母は過疎を離れない 孝子
田舎から序々に薄れる地平線 絢子
「もたもた」
ゴールまで鱗一枚ずつ剥がす のどか
しきたりが絡みもたつく土踏まず 由美
もたもたした内情は伏せておく 由美子
「しびれる」
心魂にしびれ邪念がとけていく 和喜子
フィナーレに寂と声なし涙のみ 由美
反論にしびれて傘が開かない 正塔
「野」
真実を森は聴いてる野は見てる 久恵
百折の先におわすや野の仏 正塔
野火駆ける私の古さ追い立てて 英昭
「雑詠」
決断へ夜明けの土を踏みしめる 英昭
大義とや命にスペアなどはない 文子
両の手の昭和がこぼれ八月忌 登茂子

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