平成27年6月句会の秀句
「風」
風雪に耐えて情けに脆くなる 嘉山
一つずつ風が消してく過去の傷 友子
晩節の余白を埋める書庫の風 五十二
「危ない」
伏字から危ういものが透けている ヒロ子
表面張力崩れそうです触れないで 照美
春眼から覚めたら軍靴の音する 節子
「手柄」
七十年平和続けた大手柄
ダイオード脳に汗して得た手柄 島津敏子
お手柄だ胎児のキック頼もしい 隆男
「レベル」
観客のレベルが盛り上げる舞台 照美
素焼きには素焼きに似合う花活ける 文子
上質な話を注ぐ江戸切子 ヒロ子
「賑わう」
賑わいの中で打算の爪を研ぐ 自津夫
にぎやかな朝が始まるスープ皿 みち子
雑踏にまぎれ仮面をがばり脱ぐ 和喜子
「雑詠」
自慢せぬ勲章だからよく光る 孝子
銃口の先へ平和は築けない 和喜子
喝采はないが貫くものがある ヒロ子

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