歴史と伝統の中日川柳会の秀句 |
令和6年11月句会の秀句 |
「ペ ン」 小原 庄助 選 | ||
ペンネーム違う自分へ脱皮する | 木原 恵子 | |
ペン先は毒と薬をまき散らす | 柳 秀夫 | |
未完の書夢ある限りペンを持つ | 山田 初男 | |
「途 中」 島津 敏子 選 | ||
人生に途中下車した跡がある | 髙木みち子 | |
丁寧なプロセス踏んで光る石 | 荒川 照美 | |
引き出しの真ん中辺に置く野心 | 前田ゆうこ | |
「太 い」 山田 初男 選 | ||
晒されて神経太く生きる葦 | 大野 よね | |
歳月を耐え抜いてきた床柱 | 松原ヒロ子 | |
骨太の施策が欲しい日本丸 | 佐藤 文子 | |
「慌てる」 森 峰義 選 | ||
核心を突かれて泳ぎだす言葉 | 住田勢津子 | |
秋深む妻がこの頃爪を研ぐ | 佐藤 文子 | |
慌てるものかモアイは凛と海に向く | 前田ゆうこ | |
「予 感」 冨田 末男 選 | ||
修羅場越え凪の予感に帆を上げる | 橋本 悟郎 | |
忘却の暗示か枕裏返す | 松原ヒロ子 | |
ポジティブな予感が明日を弾ませる | 堀田 志保 | |
「雑 詠」 加藤 由美 選 | ||
バイロンの詩が身に染む秋ですね | 佐藤 文子 | |
幸せの真ん中にいて気付かない | 松原ヒロ子 | |
釘一本打ってわが身をいましめる | 早川 節子 |