歴史と伝統の中日川柳会の秀句 |
令和元年5月句会の秀句 |
「一歩」 島津敏子 選 | ||
不条理へ一歩も退かぬペンの自負 | 小林和喜子 | |
八起きして令和の空へ第一歩 | 髙木みち子 | |
あの時の一歩が未来切り開く | 赤星陽子 | |
「世代」 荒川照美 選 | ||
豆のさや同世代にもあるギャップ | 住田勢津子 | |
命連綿人間賛歌謳いあげ | 梶田隆男 | |
昭和平成どれも愛しい影法師 | 川村道子 | |
「抱く」 本多雅子 選 | ||
ロマン抱く空があんなに美しい | 前田ヒデ子 | |
身の底の恩の一字を深く抱く | 村上ひろみ | |
こころざし抱いて五月の風に乗る | 早川節子 | |
「ドライブ」 橋本悟郎 選 | ||
磁場抜けて創造の道ひた走る | 小柳津絢子 | |
文学の森へドライブしませんか | 川村道子 | |
エンジンを切って智恵子の空仰ぐ | 松原ヒロ子 | |
「細かい」 中野要 選 | ||
針の穴抜けて太平洋に出る | 島津敏子 | |
細やかな心遣いに恋をする | 早川節子 | |
こぬか雨ふたりの傘は小宇宙 | 佐藤文子 | |
「雑詠」 冨田末男 選 | ||
挑戦の汗が未来を切り開く | 松原ヒロ子 | |
贅沢は言わぬ真心だけほしい | 近藤満智代 | |
雪どけを待ちわびている春切手 | 戸田久子 |