歴史と伝統の中日川柳会の秀句 |
令和元年7月句会の秀句 |
「やるせない」 阪本周司 選 | ||
哲学も倫理もやがて土になる | 小川正塔 | |
特養の兄にことばを選んでる | 岡戸君江 | |
「ただいま」と灯りのつかぬ家淋し | 山﨑甫子 | |
「胸を打つ」 柳秀夫 選 | ||
君の汗未知な世界を掘り起こす | 川村道子 | |
茫洋の医の海に居て救う君 | 梅尾芳香 | |
両の手で包むこころのひと雫 | 佐藤文子 | |
「はやい」 倉知武好 選 | ||
早とちりで乗った船だが心地良い | 江崎秀子 | |
矢のようなひと日無題のまま終わる | 梶田隆男 | |
点滴のリズムが早い一人部屋 | 位田仁美 | |
「図る」 原田多喜 選 | ||
同心円疵も才知で均してる | 大野よね | |
一本の葦は思考を惜しまない | 松原ヒロ子 | |
方向舵の調整図り行く旅路 | 川村道子 | |
「サービス」 赤星陽子 選 | ||
理解者がただ一人居るそれでいい | 橋本あずさ | |
生きてこそ楽しむおまけついている | 木村花子 | |
サービスを越えた菩薩の手の介護 | 沢田清敏 | |
「雑詠」 荒川八洲雄 選 | ||
日銀にはもう袖が無いクールビズ | 川越洪太郎 | |
後ずさりだけはさせたくない踵 | 喜多村正儀 | |
歳月を母という名で織ってきた | 佐藤文子 |