歴史と伝統の中日川柳会の秀句 |
令和元年10月句会の秀句 |
「大空」 三好金次 選 | ||
大空へ翼ひろげて巣立ちする | 恵利菊江 | |
大空は絵になるロマン抱いている | 近藤満智代 | |
大空が画布渡り鳥群れ還る | 阪本周司 | |
「なおざり」 矢野五十二 選 | ||
なおざりにしてはならない人の情 | 髙木みち子 | |
なおざりに返した言葉歩き出す | 阪本周司 | |
人命をなおざりにする銃社会 | 橋本律雄 | |
「ライン」 本多雅子 選 | ||
境界線ない秋空は青く澄み | 大井恵子 | |
曲線を足して人間らしくなる | 梶田隆男 | |
一線を引いて笑顔のお付き合い | 鬼頭照苑 | |
「長い」 住田勢津子 選 | ||
トンネルが長いと知らぬ縄電車 | 小川正塔 | |
源流の滴に倣う僕の旅 | 松浦美津江 | |
太くて長い生命線が不安です | 梶田隆男 | |
「募る」 戸田冨士夫 選 | ||
知るほどにいよいよ募る好奇心 | 川越洪太郎 | |
募る不安停止ボタンの無い戦 | 川村道子 | |
今がある募る母への恩返し | 橋本律雄 | |
「雑詠」 木村英昭 選 | ||
うやむやにしたくない日の鉤カッコ | 松浦美津江 | |
秋天の窪みに憂うものがある | 松原ヒロ子 | |
人を差す指は保身に満ちている | 赤星陽子 |