歴史と伝統の中日川柳会の秀句 |
令和2年5月句会の秀句 |
「攻める」 本多雅子 選 | ||
かかってこい大上段の父の愛 | 白石てる | |
攻撃は苦手笑顔で身をかわす | 住田勢津子 | |
攻撃の後のわびしい波の音 | 鬼頭照苑 | |
「レコード」 橋本悟郎 選 | ||
夢一途記録を越える無の心 | 加藤自津夫 | |
備忘録緑の窓で語を拾う | 大野よね | |
地球史にその名を刻むチバニアン | 岩田マリ | |
「近い」 中野要 選 | ||
二千万老いに近づく射程距離 | 島津敏子 | |
告白のチャンスを呉れた傘の中 | 佐藤文子 | |
近道をしたばっかりに穴に落ち | 前田ゆうこ | |
「雑詠」 木村英昭 選 | ||
少し休もうレモン一滴したたらせ | 前田ゆうこ | |
余生未だ熾火チロチロ炭を継ぐ | 橋本律雄 | |
執着の積載量が身を責める | 梅尾芳香 |