歴史と伝統の中日川柳会の秀句 |
令和2年7月句会の秀句 |
「狭い」 柳秀夫 選 | ||
踏破する稜線の果て新天地 | 小柳津絢子 | |
半畳に座して男を立て直す | 朝岡えりか | |
川柳が狭い心を広くする | 水谷裕子 | |
「迎える」 原田多喜 選 | ||
終章を諾と迎える欠け茶碗 | 小川正塔 | |
強さとは異なる旗も輪の中に | 荒川照美 | |
迎え討つ相手の椅子を掃除する | 梶泰榮 | |
「世界」 加藤由美 選 | ||
心眼を磨いて現世しかと見る | 松浦美津江 | |
かみしめる今大切なこの世界 | 杉田三江子 | |
千羽鶴世界平和の色で折る | 髙木みち子 | |
「雑詠」 加藤田鶴子 選 | ||
相槌も介護のひとつ桃の花 | 松岡弘子 | |
軸足を変えて掴んだ新世界 | 荒川照美 | |
音域の広さよ母の応援歌 | 浅井典子 |