歴史と伝統の中日川柳会の秀句 |
令和2年8月句会の秀句 |
「出来る」 矢野五十二 選 | ||
いざという時の覚悟は出来ている | 加藤由美 | |
出来ること減って哲学深くなる | 廣田洋江 | |
波高し出来る男の櫓が撓う | 川村道子 | |
「スイッチ」 森峰義 選 | ||
電源を切ってやさしくなる語感 | 松浦美津江 | |
立ち直り早くて一夜あればいい | 近藤満智代 | |
こんな日は花と遊んでみることに | 朝岡えりか | |
「小さい」 赤星陽子 選 | ||
未熟児の鼓動明日へ奮い立つ | 浅井典子 | |
針の先ほどの理由で覆る | 原田多喜 | |
小細工はしないと決めた余命表 | 荒川八洲雄 | |
「雑詠」 荒川八洲雄 選 | ||
八月へ視座を戻して視る現世 | 小柳津絢子 | |
瘡蓋を剥がす忘れぬ過去の罪 | 矢野五十二 | |
スコールへ傘が足りない人砂漠 | 橋本悟郎 |