歴史と伝統の中日川柳会の秀句 |
令和2年9月句会の秀句 |
「手帳」 本多雅子 選 | ||
愚痴書いてボクをろ過していく手帳 | 位田仁美 | |
わたくしを磨いて呉れた母子手帳 | 土佐昌子 | |
恩返し介護手帳は虹の色 | 朝岡えりか | |
「それぞれ」 橋本悟郎 選 | ||
名前あります雑草と呼ばないで | 浅井典子 | |
人間沈没神のみぞ知る大宇宙 | 鈴木幹 | |
背表紙がそれぞれ語る棚の古書 | 阪本周司 | |
「欲張る」 住田勢津子 選 | ||
頂上に立つと翼が欲しくなる | 梶田隆男 | |
欲かしら十年日記買いました | 松原ヒロ子 | |
蜘蛛の糸きっと私もカンダタだ | 岩田マリ | |
「雑詠」 木村英昭 選 | ||
ゆるされて許して生きる萩の道 | 鬼頭照苑 | |
冬が来るように訣れの日もやがて | 赤星陽子 | |
七人の敵も老いたか牙がない | 前田ゆうこ |