歴史と伝統の中日川柳会の秀句 |
令和2年12月句会の秀句 |
「乗る」 柳秀夫 選 | ||
一蓮托生 承知で乗った泥の舟 | 原田多喜 | |
波乗りの完結編に虹が立つ | 朝岡えりか | |
禅定の雲に跨がり地図を読む | 矢野五十二 | |
「ライト」 戸田冨士夫 選 | ||
スポットを浴びても驕らない器 | 佐々木孝子 | |
両の手はライトレフトの名コンビ | 位田仁美 | |
隅っこにライトを当てる思いやり | 青木啓三 | |
「つるり」 冨田末男 選 | ||
すり減ったタイヤ命をもてあそぶ | 三好金次 | |
慢心の足がバナナの皮を踏む | 松浦美津江 | |
つるり一皮剥けて私に春が来る | 荒川八洲雄 | |
「雑詠」 荒川八洲雄 選 | ||
罫線は要らぬ自由に終の章 | 楠木博子 | |
荏苒と月日を織った甘かった | 佐藤文子 | |
アンダンテ時を流してきた大河 | 島津敏子 |