歴史と伝統の中日川柳会の秀句

令和3年1月句会の秀句
「凛と」   森峰義 選
生き様に芯一本が光ってる 福井淑子
初釜へ名無し指まで凛とする 倉知武好
凛然といかねば泥濘にはまる 佐藤文子
「出る」   原田多喜 選
常温になるまで待って出す言葉 橋本あずさ
隠しても悔しさが出るペンの先 小川正塔
前に出る一歩が変えた四コマ目 荒川照美
「ケース」   佐藤文子 選
箱物は栄華の夢の跡なのか 松原ヒロ子
人形は目覚めケースを飛び出した 浅井典子
ケースから出しておくれと言う炎 木村英昭
「雑詠」   木村英昭 選
追伸の雪はことさら白く降る 松原ヒロ子
血の濃さが温い手紙を書きたがる 小林ふく子
あたたかな日差しは差別などしない 松浦美津江













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