歴史と伝統の中日川柳会の秀句 |
令和3年4月句会の秀句 |
「無論」 阪本周司 選 | ||
人の字の支点にあった思いやり | 位田仁美 | |
矢を放つむろん覚悟は出来ている | 島津敏子 | |
木漏れ日は無論敗者の肩も抱く | 小川正塔 | |
「よける」 江崎秀子 選 | ||
避難路に先人たちの苦の石碑 | 荒川八洲雄 | |
明言を避けてなりゆき聴く涙 | 猿渡智子 | |
半開きの傘で難儀を凌ぎます | 浅井典子 | |
「先生」 柳秀夫 選 | ||
教え子とともに未来に種を播く | 小柳津絢子 | |
人生の反面教師だった父母 | 猿渡智子 | |
ふるさとの風がわたしの羅針盤 | 位田仁美 | |
「雑詠」 荒川八洲雄 選 | ||
この道を信じ追い炊き欠かさない | 佐藤文子 | |
大津波知るやのたりと春の潮 | 川村道子 | |
咲き急ぐ百花が諭す気候危機 | 廣田洋江 |