歴史と伝統の中日川柳会の秀句 |
令和3年6月句会の秀句 |
「天気」 矢野五十二 選 | ||
慈悲ぶかい言葉ひとつで心晴れ | 坂みつ江 | |
蒼天へ信じるものがある強さ | 橋本あずさ | |
観天望気磨きつづけている大志 | 佐々木孝子 | |
「そのまま」 倉知武好 選 | ||
庭箒そのままにして三回忌 | 川越洪太郎 | |
延命は不要わたしは風になる | 岩田マリ | |
角立てぬオウム返しという一手 | 松浦美津江 | |
「言う」 梶田隆男 選 | ||
今ここで言わねば闇が深くなる | 木原恵子 | |
言い分は握り拳の中にある | 鷲尾貞子 | |
思いやる一言涙腺ゆるくなる | 髙木みち子 | |
「雑詠」 木村英昭 選 | ||
惜別の君に捧げる鎮魂歌 | 佐藤文子 | |
雨しとどどこで打とうか句読点 | 荒川照美 | |
明日あると大地に挑む農の顔 | 惠利菊江 |