歴史と伝統の中日川柳会の秀句

第128回 中部地区川柳大会(誌上)入選句
「得」 青砥たかこ 選
納得のいくまで咲いて地に還る木原恵子
一瞬で得点不明フェンシング松井則雄
役得の幹事下見の美味い酒白井昭
「得」 山下吉宣 選
陽の恵み得るとやさしくなる命住田勢津子
晩学の辞書から貰うのは翼廣田洋江
国境のけむりは誰も得しない大嶋都嗣子
「騒ぐ」 島津敏子 選
人間を取り戻したか血が騒ぐ髙木みち子
冷静になれと真水が置いてある松原ヒロ子
胸騒ぎ車窓の富士に笠の雲梅尾芳香
「騒ぐ」 今田久帆 選
私の夢の欠片が騒いでる米山明日歌
赤いバラふれた十指が騒ぎだす本条みさ子
喧騒の街で孤独の泣きぼくろ加藤由美
「ぴりぴり」 水野奈江子 選
激辛を生きる野心は隠さない前田ゆうこ
足音が走者の背なを離れない三好金次
ぴりぴりが終わってからの火の行方小柳津絢子
「ぴりぴり」 重徳光州 選
無事祈り緊張続く被災の地竹尾眞弓
子の名前呼ぶ隣りで掘る土石原雄一郎
声かける事も憚る引き籠り北出北朗
「ハッスル」 鈴木順子 選
ハッスルをすれば仲間に連鎖する山口和子
目標へハッスル崩れない意欲冨田末男
いざ鎌倉と胸の炎が燃え上がる山田義久
「ハッスル」 荒川八洲雄 選
必要とされてエンジンドドドドド松浦美津江
ハッスルをさせるゴールの札の束興津幸代
恋人の前では気張る先行馬鴨田昭紀

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