歴史と伝統の中日川柳会の秀句 |
令和3年12月句会の秀句 |
「安い」 位田仁美 選 | ||
悲しいね命のトリアージなんて | 佐藤文子 | |
壊れやすい私ソォーット扱って | 赤星陽子 | |
安々と都会の色に染まらない | 松原ヒロ子 | |
「行く」 白石てる 選 | ||
行雲流水夢追う道はエンドレス | 原田多喜 | |
千里来てなお行き迷う思惟の風 | 喜多村正儀 | |
逆行をすればさざ波立ち始め | 織田広花 | |
「訳」 柳秀夫 選 | ||
勲章の訳は涙の幾山河 | 大野よね | |
訳などは要らぬ一会にまず感謝 | 本多雅子 | |
訳ありの野菜を生かす主婦の知恵 | 大井恵子 | |
「ちゃっかり」 倉知武好 選 | ||
相槌を打って仲間の顔をする | 荒川照美 | |
小数点以下はまとめて繰り上げる | 木村英昭 | |
青空に紛れ微罪を積んでいる | 梶田隆男 | |
「雑詠」 荒川八洲雄 選 | ||
煩悶のムンクへ寂聴の法話 | 浅井典子 | |
目標を天に大樹の根は深い | 髙木みち子 | |
第九聴く柵を脱ぐ哀を脱ぐ | 佐藤文子 |