歴史と伝統の中日川柳会の秀句 |
令和4年1月句会の秀句 |
「さらさら」 髙木みち子 選 | ||
歳月は流転を重ね増す重み | 小柳津絢子 | |
流暢な答弁核を掴めるか | 浅井典子 | |
恩師から届く賀状の筆さばき | 大井恵子 | |
「華やか」 矢野五十二 選 | ||
凛然と富士染め上げる初日の出 | 川村道子 | |
振袖がやっぱり映える初詣 | 戸田冨士夫 | |
束の間の夢を見るのさ万華鏡 | 川越洪太郎 | |
「増える」 橋本悟郎 選 | ||
弥栄の幸せ祈る初日の出 | 加藤田鶴子 | |
充実の日日見聞を積み木して | 浅井典子 | |
母の港に碇下ろして満つ血潮 | 小柳津絢子 | |
「名」 原田多喜 選 | ||
名を惜しみ気概を持って挑戦へ | 小柳津絢子 | |
名を捨てた父の轍が生きている | 荒川照美 | |
歌ガルタ定家小町の名も久し | 松原ヒロ子 | |
「雑詠」 佐藤文子 選 | ||
日捲りは白いときめき連れてくる | 松原ヒロ子 | |
借景が惑わす真実の姿 | 浅井典子 | |
姿見が見せる輪廻の現在地 | 喜多村正儀 |