歴史と伝統の中日川柳会の秀句 |
令和4年2月句会の秀句 |
「惑わす」 森峰義 選 | ||
辻折れて妙に気になる母の笑み | 鬼頭照苑 | |
探梅の足を惑わす乱気流 | 松浦美津江 | |
真相はいずこかぼたん雪が舞う | 荒川照美 | |
「政界」 赤星陽子 選 | ||
花吹雪民の竈を見てほしい | 朝岡えりか | |
それでもなお託すしかない未来地図 | 木原恵子 | |
長期政権許す野党のふがいなさ | 近藤満智代 | |
「くっきり」 加藤田鶴子 選 | ||
空分ける飛行機雲に乗せる夢 | 荒川照美 | |
輪郭がくっきり大詰めは間近 | 浅井典子 | |
生きてきた証が顔に刻まれる | 木原恵子 | |
「雑詠」 冨田末男 選 | ||
また春をゆっくり足してゆく古木 | 松浦美津江 | |
人もまた寒気に晒し味を出す | 横粂すみ江 | |
蔓延は自然破壊のつけだろう | 赤星陽子 |