歴史と伝統の中日川柳会の秀句 |
令和4年3月句会の秀句 |
「ローカル」 阪本周司 選 | ||
地方紙にくるみ父の菜父の愛 | 大野恵子 | |
塩むすび父は生涯いち農夫 | 前田ゆうこ | |
山の分校止まったままの掛時計 | 朝岡えりか | |
「ゆうゆう」 住田勢津子 選 | ||
桑の葉をたっぷりあとは繭ごもり | 川越洪太郎 | |
素手素足余生の限り無を語る | 小柳津絢子 | |
ひき算をしながら晩節の豊か | 廣田洋江 | |
「育む」 梶田隆男 選 | ||
育んだ夢カラフルに羽化をする | 木原恵子 | |
友情を育む切磋琢磨して | 加藤田鶴子 | |
風雪に耐えて育む夢一字 | 白石てる | |
「雑詠」 木村英昭 選 | ||
この場所と決めて根っこを深く張る | 住田勢津子 | |
イマジンを聴こう傷心の滝壺 | 橋本悟郎 | |
工夫と感謝秘めてひとりの傘開く | 橋本あずさ |