歴史と伝統の中日川柳会の秀句 |
令和4年8月句会の秀句 |
「別」 杉本憩舟 選 | ||
満月が別の私を照らしてる | 松原ヒロ子 | |
昭和の父ひと品別につける膳 | 織田広花 | |
別れても煙になってまた逢おう | 戸田冨士夫 | |
「諦める」 阪本周司 選 | ||
親ガチャの壁が分厚い資本主義 | 橋本悟郎 | |
諦めたことは言わない鼻柱 | 喜多村正儀 | |
人命は二の次これが現実だ | 赤星陽子 | |
「自覚」 森峰義 選 | ||
腹を切る覚悟はあるかその一語 | 原田多喜 | |
手の平の自覚こぼした時がある | 大野よね | |
カスミ草引き立て役と自覚する | 佐藤文子 | |
「賑やか」 佐藤文子 選 | ||
曼荼羅の色と戯れ生きて死ぬ | 木原恵子 | |
雄弁が寄って虚構が賑やかい | 髙木みち子 | |
四囲に咲く花の言葉と戯れる | 川村道子 | |
「雑詠」 荒川八洲雄 選 | ||
涼求めネイルカラーを秋にする | 水谷裕子 | |
天命を素直に受ける終の章 | 赤星陽子 | |
詞華集にいくさの詩のない平和 | 朝岡えりか |