歴史と伝統の中日川柳会の秀句 |
令和4年10月句会の秀句 |
「苦しい」 山田初男 選 | ||
親の苦言今は感謝の道しるべ | 近藤満智代 | |
泣き叫べ君の脱皮はまさに今 | 赤星陽子 | |
苦しみを隠して纏う花ごろも | 加藤田鶴子 | |
「タイム」 柳秀夫 選 | ||
今生きて残り時間も旬にする | 前田ヒデ子 | |
寄り添った介護が今は宝もの | 荒川照美 | |
過去未来 今が私の正念場 | 橋本あずさ | |
「たじたじ」 加藤由美 選 | ||
一瞬の怯みに風が向きを変え | 加藤田鶴子 | |
太陽の笑顔に北風が負ける | 廣田洋江 | |
正論を唱えた日から野の一樹 | 荒川八洲雄 | |
「唱える」 冨田末男 選 | ||
正論を唱え孤高の獅子となる | 橋本悟郎 | |
異端児が唱えた意義が光り出す | 原雄一郎 | |
新説を唱え歴史を塗り変える | 松尾由美子 | |
「雑詠」 住田勢津子 選 | ||
収穫をじっくり煮込む重い鍋 | 岩田マリ | |
訳ありの種だが神の子が宿る | 猿渡智子 | |
悠久の時空で父と交わす酒 | 髙木みち子 |