歴史と伝統の中日川柳会の秀句 |
令和4年12月句会の秀句 |
「くるくる」 松浦美津江 選 | ||
見たい絵が出るまで回す万華鏡 | 木原恵子 | |
理不尽へ風速計がよくうなる | 荒川八洲雄 | |
夫婦独楽傾いたままよく回る | 朝岡えりか | |
「祈る」 江崎秀子 選 | ||
生かされしもの祈りの部屋を持ってる | 堀田志保 | |
空焦がす落暉に祈り誘われる | 藤田京子 | |
平和祈る地球へ花の種を蒔く | 髙木みち子 | |
「簡単」 倉知武好 選 | ||
簡単に妥協はしない野の一樹 | 白石てる | |
簡潔に話そう濃霧晴れたから | 荒川照美 | |
簡単には解けぬ妬心の絡む糸 | 時任敏子 | |
「香ばしい」 戸田冨士夫 選 | ||
いぶされてうまみを増した人間味 | 位田仁美 | |
届けたいこの陽の匂いウクライナ | 前田ゆうこ | |
餅を焼く香りで満ちるお正月 | 加藤田鶴子 | |
「雑詠」 荒川八洲雄 選 | ||
窓枠をとると無限の海と空 | 白石てる | |
冴える凍天厳しく示す明日の地図 | 小柳津絢子 | |
冬将軍よお手柔らかに節電下 | 岩田マリ |