歴史と伝統の中日川柳会の秀句 |
令和5年2月句会の秀句 |
「返事」 織田広花 選 | ||
合格の返事目線を高くする | 加藤田鶴子 | |
花は葉に長い返事を書いている | 島津敏子 | |
胎動の返事元気に腹を蹴る | 髙木みち子 | |
「進む」 橋本悟郎 選 | ||
繰り返す歴史が乱す進化論 | 森峰義 | |
留処ない進化に惑い軋む骨 | 橋本あずさ | |
真水への驀進続く男の譜 | 木村英昭 | |
「ニーズ」 住田勢津子 選 | ||
鷹に空わたしにペンが要るのです | 前田ゆうこ | |
喜んでくれる人あり回る独楽 | 荒川照美 | |
守りたい町の文化だ古本屋 | 岩田マリ | |
「のんびり」 佐藤文子 選 | ||
薄紙を剥ぐ回復は焦らない | 髙木みち子 | |
一憂も一喜も無縁 自若たり | 加藤由美 | |
完走の私を待つや雪月花 | 川村道子 | |
「雑詠」 森峰義 選 | ||
丁寧に薄紙はがす春はそこ | 荒川照美 | |
人生すごろくまた振り出しに戻される | 藤田京子 | |
原色の森に私の樹を植える | 髙木みち子 |