歴史と伝統の中日川柳会の秀句 |
令和5年4月句会の秀句 |
「ボタン」 堀田 志保 選 | ||
モミジの手ボタンをやっと掛け終える | 前田ヒデ子 | |
ジェンダーレス ボタンは右だ左だと | 牧野 遊花 | |
針箱のボタンの歴史母を見る | 杉田三江子 | |
「ゆらゆら」 白石 てる 選 | ||
木漏れ日がゆらゆら明日の策を練る | 倉知 武好 | |
核心に迫れば陽炎がのぼる | 加藤 由美 | |
娑婆気が足もと揺らす四コマ目 | 藤田 京子 | |
「装う」 柳 秀夫 選 | ||
墨色の変化カラフルに装う | 阪本 周司 | |
休日は鎧脱ぎ捨てリラックス | 田川マユミ | |
楚歌の風に真向かい男取り戻す | 橋本あずさ | |
「引き出し」 森 峰義 選 | ||
引き出してみると自戒の森豊か | 小柳津絢子 | |
さあ出番 前頭葉の小引き出し | 廣田 洋江 | |
浅すぎる言の葉あわれ小引き出し | 福井 淑子 | |
「雑詠」 荒川八洲雄 選 | ||
萌芽する命の音を聴く卯月 | 佐藤 文子 | |
マスク取る真っ直ぐノーを言うために | 廣田 洋江 | |
闘魂を芯に明日も熱くする | 川村 道子 |