歴史と伝統の中日川柳会の秀句 |
令和5年7月句会の秀句 |
「写 真」 朝岡えりか 選 | ||
まだ八十路写真集でも出そうかな | 倉知 武好 | |
津波から戻る写真に夢語る | 梅尾 芳香 | |
写真からはみ出しそうなエピソード | 加藤 由美 | |
「涼しい」 森 峰義 選 | ||
打ち水のおだてに乗った路地の風 | 猿渡 智子 | |
涼風がページを開く秋の章 | 住田勢津子 | |
清貧に生きて涼しい風通す | 早川 節子 | |
「急 ぐ」 梶田 隆男 選 | ||
晩成の筋書だから急がない | 髙木みち子 | |
泰然と落暉は沈む何を急く | 佐藤 文子 | |
ゆっくり急げ教えてくれた人生譜 | 堀田 志保 | |
「納 得」 加藤 由美 選 | ||
対岸で咲いているから美しい | 佐藤 文子 | |
得心がいって見上げる丸い月 | 加藤田鶴子 | |
了解の形で靴が置いてある | 松原ヒロ子 | |
「雑 詠」 荒川八洲雄 選 | ||
濁流よ滴の頃を忘れたか | 松浦美津江 | |
朝焼けの神秘こころが浄化する | 松尾由美子 | |
建前と本音浮き世の苦い酒 | 浅井 典子 |