歴史と伝統の中日川柳会の秀句 |
令和6年2月句会の秀句 |
「助ける」 喜多村正儀 選 | ||
一粒のクスリに命助けられ | 坂 みつ江 | |
瀬戸際で母の助言が効いてくる | 早川 節子 | |
瓦礫から命を探す救助犬 | 髙木みち子 | |
「半 分」 廣田 洋江 選 | ||
半開きのドアから覗く未来絵図 | 木原 恵子 | |
菩薩と夜叉半々にして父を看る | 大野 恵子 | |
半分は仮の姿の白寿越え | 原田 多喜 | |
「立 つ」 阪本 周司 選 | ||
立ち上がれ冬の呪縛を断ち切って | 松原ヒロ子 | |
夢と希望それぞれ春の駅に立つ | 髙木みち子 | |
岐路に立ち神の矢印さがしてる | 梶田 隆男 | |
「 間 」 梶田 隆男 選 | ||
愛憎の狭間でなおも揺れる葦 | 赤星 陽子 | |
救援の車列に垣間見る未来 | 喜多村正儀 | |
間欠泉 地球の闇に吠えている | 山城 道代 | |
「がっかり」 赤星 陽子 選 | ||
落胆の影は哀しいほど寡黙 | 山城 道代 | |
肩落とす父の姿に学ぶ子ら | 小柳津絢子 | |
雪蛍 一会は夢のはかなごと | 朝岡えりか | |
「雑 詠」 冨田 末男 選 | ||
泣き切った涙は真珠 大丈夫 | 朝岡えりか | |
百歳がいつも明日を語りだす | 梶田 隆男 | |
一滴の水の尊さ知る地震 | 大井 恵子 |