歴史と伝統の中日川柳会の秀句 |
令和6年6月句会の秀句 |
「確 か」 白石 てる 選 | ||
確かさは君の瞳が物語る | 加藤田鶴子 | |
真っ芯を貫く覇気に無い揺らぎ | 赤星 陽子 | |
ふと肩に確か母だね千の風 | 髙木みち子 | |
「見上げる」 山田 初男 選 | ||
重責を果たし見上げる青い空 | 髙木みち子 | |
尊敬の念で見上げる師の姿 | 加藤田鶴子 | |
ちっぽけな悩みを笑う青い空 | 近藤満智代 | |
「 新 」 矢野五十二 選 | ||
万能の海に漲る呱呱の声 | 小柳津絢子 | |
結願の風をまとって日日新た | 江崎 秀子 | |
刷新をせねば真水も濁りだす | 佐藤 文子 | |
「ぴょんぴょん」 住田勢津子 選 | ||
跳ねすぎていつか結界越えていた | 佐藤 文子 | |
生きざまに癖のある字が跳ねている | 山城 道代 | |
ぴょんぴょんと調子に乗るとけつまずく | 柳 秀夫 | |
「解 く」 冨田 末男 選 | ||
蒼天へちっぽけな意地解き放つ | 木原 恵子 | |
因習の呪縛を解いて独り立ち | 松尾由美子 | |
正解は人の数だけ雨あがる | 荒川 照美 | |
「雑 詠」 森 峰義 選 | ||
一言の重みゆっくり茶を啜る | 鬼頭 照苑 | |
どたばたの心労洗う風みどり | 早川 節子 | |
果てし無い円周率を追う愚行 | 橋本 悟郎 |