歴史と伝統の中日川柳会の秀句

平成26年4月句会の秀句
「暇」
さくらさくら暫く暇になったかい 明子
山彦を返し忘れてから暇に ヒロ子
忙中閑春の草木と呼吸する 照美
「逸らす」
満開を逸らして深く愛される 奈江子
目を逸らす君のうなじが熱すぎて ヒロ子
言い負けた視線はやはり流れ星 隆男
「破る」
子らの夢かなえて消えたシャボン玉 渡辺幹
九条の壁を破って何とする
論破して帰る一人の寒い影 正塔
「刑」
ふところに刑余のリンゴそっと抱く 嘉山
十字架をやっと逃れたのか骸 猪一郎
入口に踏絵一枚置いてある 文子
「こりごり」
酸欠の中でヘドロを?きわける 淑子
懲りた日は吉野桜に会いに行く ヒロ子
下積みの汗はたたらを踏ませない よね
「雑詠」
初陣の目に輝きを見る四月 雅子
勝ちに行く意地と気合の春の陣 伸江
それぞれの芽吹き輝く明日であれ 千絵

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