歴史と伝統の中日川柳会の秀句 |
平成27年5月句会の秀句 |
「ポイント」 |
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決心が揺らぐ弱点知ってから | 洋江 | |
ポイントを押さえ逃げ道用意する | 智子 | |
新緑が点から面へ萌えあがる | 隆男 | |
「隔たり」 |
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異文化の隔たり埋めるおもてなし | 冨士夫 | |
父と子の隔たり解いた置き手紙 | 菊江 | |
隔たりを縮める汗は持っている | 末男 | |
「見る」 |
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核心を見抜き正論ゆずらない | 自津夫 | |
深淵を除く江蓮の火を抱いて | 文子 | |
純真な児の見る夢は曇りなく | 恵子 | |
「当然」 |
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会者定離天の掟にひざまずく | 剛史 | |
白きもの真白く洗い生きていく | 文子 | |
雲百態いずれ一人の道を行く | のどか | |
「せいぜい」 |
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立つ位置をわきまえている影法師 | 清敏 | |
渾身で生きる炎を抱きしめて | ヒロ子 | |
なべて夢戯画千枚といく此の世 | 文子 | |
「雑詠」 | ||
若葉風古い私にさようなら | ヒロ子 | |
風になるまでは捨てない夢がある | 冨士夫 | |
変化する夢は成長かも知れぬ | 末男 |