歴史と伝統の中日川柳会の秀句

平成27年12月句会の秀句
「行方」
迷いなし行方を決める蒼い空 久仁重
満天の星よあなたはどの辺り 文子
軌道修正その一瞬を逃さない
「わびる」
親不孝わび状を書く異国の由 美子
いさぎよく詫びて進路の舵を切る 英昭
詫びて知る親と同じの血の熱さ 久仁重
「楽しむ」
楽しみは等身大と妥協する 自津夫
家計簿と妻に楽しみ握られる 自津夫
日溜まりを楽しむ秋の独り言 正塔
「しばしば」
人生にしばしばはない一会の譜 照美
会者定離悲しい掟だと思う 文子
なぜかしら瞳の奥がすぐ乾く ヒロ子
「平等」
赤い靴皆んなが履いて差別なし 由美
どちらにも味方をしないやじろべえ 豊子
隔てない明かりが欲しい子の未来 絢子
「雑詠」
過去の人いいえ私は今が旬 剛史
やさしさを残して消えた雪おんな 田鶴子
目標を掲げ余生を謳歌する 陽子

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