歴史と伝統の中日川柳会の秀句 |
平成28年12月句会の秀句 |
「けなげ」 | ||
本当のけなげは空の上にある | 多喜 | |
ひたむきな汗が未来の火を創る | 和喜子 | |
子を守る母はけなげで逞しい | みち子 | |
「あやかる」 | ||
若冲にあやかる筆を今日もとる | 英昭 | |
北斎の波にあやかりたい絵筆 | 孝子 | |
一芸の墨あやかって汗を積む | よね | |
「カウント」 | ||
生と言うカウント今日も陽が昇る | ヒロ子 | |
カウントアウト空はあくまで澄み渡る | 絢子 | |
どんぐりを数え夢まで拾ってた | 裕子 | |
「はっきり」 |
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曖昧を嫌う女の楷書体 | 孝子 | |
明解な答え曇りのない鏡 | 由美 | |
鮮明に心音をきくハグをする | 仁美 | |
「耐える」 | ||
よく耐えた唯一父の褒め言葉 | 峰義 | |
生きねばといじめに耐えた被災の子 | 孝子 | |
嫌味にも耐えて都知事の好い笑顔 | 充子 | |
「雑詠」 | ||
雄飛する爪の先まで朱に染めて | 和喜子 | |
先頭の鋭気に旗がよくなびく | 田鶴子 | |
裸木の蓄えている希望の芽 | 菊江 |