歴史と伝統の中日川柳会の秀句

平成30年1月句会の秀句
「ポジティブ」
病気とて神様からのプレゼント 幅茂
ポジティブに生きて空気を泡立てる 島津敏子
今朝もまた元気はつらつ風車 白石てる
「望み」
蛍雪を語る希望の狭き門 浅井典子
椀の舟で野心滾らす箸の櫂 早川節子
笑顔つないで望みの鎖編んでいる 戸田久子
「はっきり」
はっきりと覚悟決めれば湧く力 柳秀夫
産声に確と命の帆が上がる 島津敏子
はっきりと言わないうちはまだ他人 土佐昌子
「飾る」
素に生きる私を飾る雪月花 川村道子
身を飾る虚しさを知る侘と寂 佐藤文子
飾る気を捨てて近づく弥陀の門 小柳津絢子
「空気」
ひたむきな熱気が明日の火を創る 小林和喜子
粛粛と空気が刺さるにじり口 若山衛
酸欠の予感ここらで息を抜く 赤星陽子
「雑詠」
蒼天の下でチャレンジ繰り返す 松原ヒロ子
裸木も春待つ蕾そっと抱く 住田勢津子
幸せの残像浮かぶ鍋の湯気 住田勢津子

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