歴史と伝統の中日川柳会の秀句 |
平成30年6月句会の秀句 |
「形」 青山良巳 選 | ||
抱き続けた夢を形にしたメダル | 時任敏子 | |
半熟の君なら描ける未来形 | 梶田隆男 | |
麗しい愛で手書きという形 | 赤星陽子 | |
「疲れる」 柳秀夫 選 | ||
虹色の夢あり疲れ口にせず | 浜口剛史 | |
カーナビに無い世渡りの道を行く | 村上ひろみ | |
ハッピーだと疲れないのが不思議です | 堀田志保 | |
「ホール」 森峰義 選 | ||
子育ての済んだ巣穴を明け渡す | 猿渡智子 | |
風穴を開けた男の背が光る | 佐藤文子 | |
偕老同穴こころの海に虹がたつ | 小林和喜子 | |
「たっぷり」 梶田隆男 選 | ||
タクト今臨場感に酔いしれる | 川村道子 | |
思惟その命涸れることなく満ちてくる | 小柳津絢子 | |
たっぷりの箴言迷路から抜ける | 佐藤文子 | |
「調べる」 松原ヒロ子 選 | ||
ビオロンの調べ心に湧く泉 | 大野よね | |
爪びいて古典の森へ誘われ | 原田多喜 | |
一本のペンに秘密を握られる | 川村道子 | |
「雑詠」 加藤田鶴子 選 | ||
軸足を移して再度挑む意気 | 楠木博子 | |
夢に向くどの陣痛も受けて立つ | 浜口剛史 | |
結んでは解く家族という包み | 住田勢津子 |