歴史と伝統の中日川柳会の秀句 |
令和元年11月句会の秀句 |
「泥」 青山良巳 選 | ||
泥臭い夫婦で老後恙無い | 松尾由美子 | |
青春の宝は汗と泥まみれ | 松尾由美子 | |
生生流転いくたび飲んだ泥の水 | 三好金次 | |
「酔う」 江崎秀子 選 | ||
ほろ酔いで味つけするは辛口に | 雨宮礼子 | |
絶好調に酔うて刺客に気付かない | 廣田洋江 | |
しなやかに酔うて候う秋の酒 | 加藤田鶴子 | |
「ちゃんと」 柳秀夫 選 | ||
よろけてもちゃんと書きたい愛一字 | 喜多村正儀 | |
陽燦々いのちの詩を響かせる | 川村道子 | |
真っ芯を叩けば音色澄んでくる | 荒川八洲雄 | |
「断る」 橋本悟郎 選 | ||
筋道を知って完敗だと悟る | 荒川照美 | |
喜寿の恋袖にされても紅を引く | 山田初男 | |
保護色を脱ぎ逆光の絵に挑む | 橋本あずさ | |
「霧」 松原ヒロ子 選 | ||
一条の光こころの霧晴れる | 松尾由美子 | |
朝霧を払って今日が立ち上がる | 喜多村正儀 | |
五里霧中父の蔵書にある答 | 佐藤文子 | |
「雑詠」 加藤田鶴子 選 | ||
雅子妃の感涙を見た祝賀式 | 佐々木孝子 | |
心根の優しさあってこそ男 | 梶田隆男 | |
初めての一歩ここから君の道 | 住田勢津子 |