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歴史と伝統の中日川柳会の秀句 |
令和3年10月句会の秀句 |
「電話」 阪本周司 選 | ||
![]() | 遠い日のボクに電話をかけてみる | 川越洪太郎 |
![]() | 応対に躾がにじむ電話口 | 江崎秀子 |
![]() | 電話では言えない事も言う癖字 | 赤星陽子 |
「憎い」 加藤由美 選 | ||
![]() | 憎しみへ忘却と言う処方箋 | 江崎秀子 |
![]() | 憎しみをさらりと洗う秋の天 | 川村道子 |
![]() | 羨望が憎さに変わるバラの刺 | 加藤田鶴子 |
「煮る」 冨田末男 選 | ||
![]() | 一匹の煮干しが広い海を抱く | 松原ヒロ子 |
![]() | 煮て焼いて生き方を問うそれも愛 | 前田ヒデ子 |
![]() | じっくりと煮込む確かなゴールまで | 佐々木孝子 |
「雑詠」 梶田隆男 選 | ||
![]() | 躓いた石は固執の我欲かも | 橋本悟郎 |
![]() | 自分史が夢の続きを書きたがる | 木原恵子 |
![]() | 身の内に微罪火の音水の音 | 朝岡えりか |