歴史と伝統の中日川柳会の秀句 |
令和4年5月句会の秀句 |
「約束」 廣田洋江 選 | ||
大地との約束のごと種を撒く | 住田勢津子 | |
百歳の色紙をもらう約束だ | 近藤満智代 | |
かごめの輪 約束事がたんとある | 浅井典子 | |
「しょげる」 白石てる 選 | ||
沈む心を励ます風が太陽が | 前田ゆうこ | |
しょげるのは青い証拠とリトマス紙 | 猿渡智子 | |
すっぴんの鏡に秋を告げられる | 朝岡えりか | |
「眼」 倉知武好 選 | ||
空を見てごらんスマホをオフにして | 赤星陽子 | |
肉眼で見えない敵に血を浴びる | 山城道代 | |
ダルマに眼入れると消えるマニフェスト | 三好金次 | |
「すんなり」 冨田末男 選 | ||
好きこそがすんなり上げる幸福度 | 水谷裕子 | |
充分に咀嚼すんなり受け入れる | 浅井典子 | |
裏方の努力すんなり妥協案 | 荒川照美 | |
「雑詠」 加藤由美 選 | ||
新緑にさがす四つ葉のクローバー | 松尾由美子 | |
天高しおんなで妻で母でいる | 佐藤文子 | |
悔い幾つ洗い流すや花御堂 | 松原ヒロ子 |