歴史と伝統の中日川柳会の秀句

令和6年3月句会の秀句
「無理」 梅尾 芳香 選
盆栽の雅趣 無理じいはなかったか廣田 洋江
徴兵へロシアの母はただ祈る荒川八洲雄
もう限界カミングアウトして生きる織田 広花
「イメージ」 水谷 裕子 選
ロリータが一服してる昼下がり大村あき子
わたしだけのイメージ崩れ春が散る住田勢津子
オペラ座のセンター夢のレオタード橋本 悟郎
「旅立ち」 白石 てる 選
風の色ぬり替え春は旅立ちぬ松原ヒロ子
子の巣立ちへ母に翼が生えてくる川村 道子 
仮設から一年生が胸を張る島津 敏子
「そろそろ」 矢野五十二 選
叙事詩奏でて川はゆったり蛇行する佐藤 文子
堪忍袋ゆっくり父は底を抜く髙木みち子
偕老へそろそろそろと手を繋ぐ江崎 秀子
「彫る」 原田 多喜 選
遺伝子にヒト科の業が刻まれる山田 初男
この世仮の世 百面相を彫り上げる佐藤 文子
胸底に刻む祖国のラプソディー朝岡えりか
「雑詠」 松原ヒロ子 選
一念を貫く影は凛として川村 道子
切り上げた端数が明日の虹になる江崎 秀子
控えめの太鼓で母は指揮を取る前田ゆうこ


















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