歴史と伝統の中日川柳会の秀句

令和4年7月句会の秀句
「きっと」 岩田マリ 選
天下泰平きっと我が家に居る女神織田広花
約束のきっと 果たせぬ銃の音早川節子
追伸のきっとに付ける鉤かっこ喜多村正儀
「若い」 橋本悟郎 選
祖母慕うヤングケアラー無言劇中之瀬きみ
夏山蒼翠錦に染まる時を待つ小柳津絢子
丸かじり林檎を食べる音が好き荒川照美
「詰める」 梶田隆男 選
机上論きっぱり詰めてある細部荒川照美
ひざ詰め談判男地を這い天を駆け加藤由美
行間を詰める寂しさ漏れぬよう木原恵子
「糸」 戸田冨士夫 選
仕付け糸解いて子離れ親離れ山田初男
クモの糸探る戦渦のウクライナ橋本悟郎
九条の糸が縺れて行く恐怖前田ゆうこ
「雑詠」 赤星陽子 選
修羅避けて選ぶやさしい口語体橋本あずさ
真実を語る峠を越えてから佐藤文子
媚びず驕らぬ先行く人の背に学ぶ近藤満智代


















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