歴史と伝統の中日川柳会の秀句

令和5年8月句会の秀句
「低 い」 岩田 マリ 選
浅酌低唱 浴衣姿の父が好き加藤田鶴子
八月の耳鳴り低く責めてくる松原ヒロ子
夏休み百低山に挑む靴猿渡 智子
「重なる」 阪本 周司 選
しんと抱く重なる音もない孤独木原 恵子
負の連鎖男の意志が試される梶田 隆男
砂時計一粒ずつにある律義大野 よね
「消しゴム」 住田勢津子 選
消して書く我に未完の歌がある松原ヒロ子
忘却という消しゴムあって恙なし木原 恵子
消しゴムは持たぬ気概の心柱荒川 照美
「まあまあ」 佐藤 文子 選
心凪ぐ可もなく不可もない暮らし木原 恵子
脇役で生きた背筋のまろやかさ本多 雅子
生き生きて妥協の石を積んでいる前田ゆうこ
「雑 詠」 橋本 悟郎 選
地図のない明日への旅に歎異抄原田 多喜
地球沸騰化シェルターが足りない堀田 志保
原爆忌はだしのゲンを語り継ぐ佐藤 文子


















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