歴史と伝統の中日川柳会の秀句

令和6年12月句会の秀句
「走 る」 荒川 照美 選
結論に走り大豆がまだ煮えぬ加藤 由美
丁寧に天与の秋を走る自負橋本あずさ
一言が世界を走る核ボタン鬼頭 照苑
「文 字」 髙木みち子 選
強かにかしこで終る女文字島津 敏子
点字読む少女へ冬日温かい早川 節子
一言の余情にふれる熱い文字加藤田鶴子
「買 う」 江崎 秀子 選
売り言葉うっかり買った隙間風髙木みち子
セールストーク財布の紐が緩み出す木原 恵子
口上の上手さに空気買っちゃった住田勢津子
「宅 配」 戸田冨士夫 選
リボン付け宅配したい恋ごころ白石 てる
待ち侘びた品だふる里連れてくる矢野五十二
宅配は社会を廻す潤滑油田中 建治
「ルンルン」 松原ヒロ子 選
毬のごと弾んだ青き一ページ松浦美津江
初霜を踏み源氏の君に逢いに行く佐藤 文子
春を待つ夢いっぱいのランドセル橋本 悟郎
「雑 詠」 荒川八洲雄 選
コントラバスをBGMに大夕焼け木原 恵子
言霊があるから君の詩に酔う佐藤 文子
不条理な戦止まぬか祈る暮れ堀田 志保


















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