歴史と伝統の中日川柳会の秀句

令和7年2月句会の秀句

「 赤 」 廣田 洋江 選
朱を抱いて無垢の雪道かけてゆく梶田 隆男
赤鬼にならねばここで流される森  峰義
国境に誰が為流す赤い血よ紫藤 健一
「気さく」 岩田 マリ 選
縋る眼へ気さくに語る野の仏加藤 由美
まん中に気さくな人がいる安堵早川 節子
気さくでは長続きせぬ金庫番荒川八洲雄
「切 る」 阪本 周司 選
絵本から夢を切り取り子は育つ山田 初男
しがらみを切った自由がほろ苦い木原 恵子
若者言葉 三倍速で風を切る廣田 洋江
「スケッチ」 加藤 由美 選
漂泊のスケッチ山頭火の孤影加藤田鶴子
春兆すスケッチブック萌黄色松原ヒロ子
焔立つ自画像 喜寿はまだヒヨコ荒川八洲雄
「うまい」 赤星 陽子 選
達人の竹刀惑いの空を突く朝岡えりか
春まぢか風の旨味が増してくる喜多村正儀
少し距離保てば旨くなる空気梶田 隆男
「雑 詠」 冨田 末男 選
悔しさがやる気にさせる導火線梶田 隆男
元気に闊歩老いに逆らう春の靴大野 恵子
感激と感謝が今のエネルギー荒川 照美


















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